消防士に向かない人の特徴5選【全て僕です/元消防士が語る】

Firefighter

 

「消防士になりたいけれど、自分に適性があるか不安です。向いてない人に当てはまるなら、他の職業も検討する。リアルな声を聞かせてほしいな。」

 
 

「消防士として働いているけれど、、、。なんか合わない。僕は消防士に「向かない人」なのかも。」

 

こういった悩みにお応えします。

✅この記事の内容


  • 消防士に向かない人の特徴5選【当てはまる人は要注意です】
  • 消防士として、上手くやっている人の特徴
  • 消防士が向いていない人は、民間企業で生きればOKです

この記事を書いている僕は、圧倒的に「消防士に向かない人」でした。

大学まで行き、夢だった消防士になった時には、ここまで自分に消防士が向かないなんて思いもせず、、、。

結局、1年前に消防本部を退職し、現在は民間で仕事をしつつ、当時のことを思い出しながらキーボードを叩いています。

✅この記事で皆さんにお届けするゴールは下記のとおりです。


  • 消防士に向かない人の特徴が分かる
  • 消防士として、上手くやっていける人の特徴が分かる
  • 消防士に向かない人は、どうすればいいか分かる

 

実際問題として、消防士に向かない人は一定数います。

そして、僕のような消防士に向かない人は、残念ながら日々の仕事がかなり苦痛だと感じるはずです。

今回は、当時の僕と照らし合わせつつ、消防士に向かない人の特徴を5つまとめました。

とはいえ、人格を否定するわけでもないですし、むしろ僕はメリットだと思っている部分もあります。
また、たとえ消防士に向かない人でも、上手くやっていくための具体的な方法もあるので、そちらも紹介します。


  • 消防を目指している方
  • 現役消防士の方

 

どちらも読んでおいて損はない記事だと思います。

5000文字ほどにまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

 

✅消防士に向かない人の特徴5選【当てはまる人は要注意です】

消防士に向かない人の特徴5選

結論、消防士に向かない人は、下記のような人です。


  • ①:手先が不器用
  • ②:方向音痴
  • ③:潔癖症or神経質
  • ④:もっと稼ぎたいor価値ある仕事がしたい
  • ⑤:自分のペースで仕事がしたい

 

上記です。

そして、これらは全て僕です。5つ全てを兼ね揃えていた僕にとって、消防士の仕事は控えめに言って無理ゲーでした。

ちなみに、僕が明らかに『自分、消防士に向いてない』と気づいたのは3年目のとき。
それからも、我慢して働いていましたが、、、。精神を病みそうだったので逃げました。

向いてない仕事を、無理して続けるとかなり精神を消耗します。消防士のような、過酷な職業だと特に。

そうやって病んでしまった消防士も多いので、この記事を参考に人生の進路を考えてほしいです。

それぞれについて、深掘りしていきます。

 

☑①:手先が不器用

ぶっちゃけ消防士は、頭が悪くてもOK。

しかし、手先が不器用だとマジでキツイです。

消防士の仕事のメインである現場活動は、頭の良さも大事ですが「器用さ」がめちゃくちゃ重要でして、不器用というだけで「使えない隊員」扱いされます。

例えば、ロープワークとか、はしご操作とか、あとは工具の取り扱いとかですね。人よりも上手くなるペースが遅かったり、訓練しても上達しないと、圧倒的に上司から標的にされますね。

 

✓不器用だと、現場でツラいです(経験談)

これは、不器用な人にしか分からないかもですが、、、。


  • 頭では理解できても、それを体で表現できない
  • 仕組みがどうなっているのか、全然分からない

 

こういう感じですよね。

とはいえ、命の危険のある現場でそんなことは言ってられないわけでして、自分にもイラ立つし、上司には怒られるしでいいことなしです。

ちなみに、自分が不器用なのか分からない人は、下記を参考にしてください。


  • 絡んだロープ(糸)を、解きほぐすのがマジで無理
  • ダンスが苦手
  • 人の動きを見ても、同じことができない

 

恥ずかしながら、、、。僕の特徴ですね。上記に当てはまる人は、僕と同類かもです(笑)

 

☑②:方向音痴

消防士は、方向音痴だとかなりのハンデを負います。

少なくとも、自分の管轄する道はある程度覚えていなければ機関員は務まりませんし、調査などで車を出すとき、 『〇〇へ向かって、それから△△に行くよ』と上司に言われてその通りに運転できないと詰みます。

方向音痴のツラいところは、他人から共感されにくいことでして、


  • 一度通った道でも、覚えられない
  • 活動を終えて帰署するとき、どっちが消防署の方向か分からない

 

リアルに上記です。

そして、上司は理解してくれないので、『勉強不足だ、反省しろ』と一蹴されて終わり。

毎日、運転するのが絶望的にツラくて、勤務日の朝は冷や汗をかきながら起きてましたからね。

 

✓方向音痴は、どうやっても治らなかった

上司に怒られるのが嫌で、休みの日に自家用車でグルグル走ったり、地図を見て覚える努力をしたりしました。

結論、方向音痴は治りません。

理屈は良く分かりませんが、何度覚えても結局忘れちゃうって感じで、終わってましたね。

僕ほどではないにしろ、もし「なんとなく分かる」という人がいるなら、正直に言って消防士は辞めておくべきかと。

 

☑③:潔癖症or神経質

下記の質問に、1つでも「NO」が付く人は要注意です。


  • 問1:どこでも、すぐに寝られますか?
  • 問2:嫌なことがあっても、すぐに忘れられますか?
  • 問3:他人の体液や汚物を、嫌な顔せず処理できますか?

 

上記です。ちなみに、僕は全て「NO」です。

いくつか、具体例を示します。

問1について
→仮眠室で上司のいびきがうるさくても寝れるか
→援助隊派遣のテント内で、簡易ベッドに雑魚寝でも問題ないか

問2について
→上司からのイヤミや、いじられることに対して、深く落ち込まず笑って受け流せるか
→目の前で人が無くなっても、食事を問題なく摂れるか

問3について
→他人の血液や嘔吐物、失禁などを、嫌な顔せず処理できるか
→上司と同じ箸を使えるか

こんな感じです。

特に、神経質な人は、身体と精神を壊す可能性があるので、気を付けたほうが良いですよ。

 

✓「他人との生活」に耐えられるか?

消防士は、24時間の共同生活が前提の仕事です。

中には、汚い人もいるし、無神経な人もいるし、過酷な現場も当然あります。

こういった「嫌だな、と思うポイント」について、上手く付き合っていける人が消防士には向いています。

例えば、友達の家に泊まると眠れない人とか、嫌なことがあると眠れないとか。

こういった「神経質な性格」は、消防士の世界では圧倒的に足かせになります。

僕の場合、消防署で眠りにつけず、睡眠障害になり精神科にかかりました。
とはいえ、夜でも出動の可能性があるので睡眠導入剤は飲めないし、飲むと翌日は頭痛で動けない。
仕方がないので、帰宅してから夜まで寝て、生活サイクル崩壊、って感じでしたね。

ちなみに民間に転職したら、スパッと治りました。それだけ、消防士は特殊な環境だという理解はしておくべきかと思います。

 

☑④:もっと稼ぎたいor価値ある仕事がしたい

消防士をする中で、完全にデメリットだと感じていたのが下記です。


  • 副業禁止
  • 無駄な仕事が多すぎる
  • 効率化が一切図られていない

 

こんな感じです。

ここに関しては、完全に「公務員の闇」でして、民間との決定的な違いでもあると思います。

詳しくは、≫公務員と民間の違いは「利益追求の有無」です【公務員はツマラナイ】をどうぞ。

現場で、市民のために活動することが「価値がある」というのは確かに正しいかもです。

とはいえ、それ以上に無価値な仕事が多すぎますね。

例えば、何も決定されない、報告だけのための会議とか、上司全員の印鑑をもらわないと書類が通らない仕組みとか。民間ではあり得ないような時代遅れっぷりですよ。

さらに追い打ちをかけるのが、『仕事ツマラナイから、副業を頑張ろう』という向上心すら持つことが許されない点でして、悶々と働き、消防本部に飼い殺されている気分でした。

 

✓消防士は、自分の「利益」を追求してはいけない


  • 年収をアップしたい
  • 早く出世したい
  • 自分の能力やアイデアをどんどん仕事に活かしたい

 

上記のような野心がある人は、残念ですが消防士には向きません。

給料は、年功序列に基づき完全に固定ですし、自分の年収の上限がはっきりと見えます。
出世も、ほとんど年齢によるものでして、成績や能力はほぼ関係ないです。
そして、新しいことを嫌うのが公務員ですので、あなたがどんなにいいアイデアを持っていたとしても、頭の固い上司にNGを食らえばそこで終了です。

こんな感じで、自分の能力を発揮し、利益を追求することに魅力を感じるなら、消防士は辞めておきましょう。


  • 市民のために、働く
  • 上司のために、働く
  • <li体裁を守るために、働く
  • 働いているふりをするために、働く

 

公務員とは、極論を言うと上記ですので。

 

☑⑤:自分のペースで仕事がしたい人

よく言えば、「マイペースな人」、悪く言えば「周りに合わせるのが苦痛な人」ですね。

当たり前ですが、出動はいつあるか分かりません。

ちょうど、事務仕事が軌道に乗ってきているタイミングかもしれませんし、あるいはこれから救急の勉強を始めようとしている時に災害が発生するかもしれません。

強制的に、自分のやっていることを中断させられるのが嫌だ、と感じる人にとっては、かなりの苦痛ですよ。

例えば、僕の場合。

救急救命士の資格を持っていたので、個人でテキストを買って勉強したり、シミュレーションをしたりしている時間が長かったです。
しかし、大体「いいところ」で出動に邪魔されて、萎えることが多かったですね。戻ってきたら、もうやる気が出ない、、、。みたいな感じで、仕事の効率が上がりませんでした。

 

✓自分の意志よりも、団体の意思が尊重されます

消防署は、何かと「皆で足並みをそろえる」ことにこだわります。

個人の能力や、得意なことは違うのに、全く同じ仕事の仕方を強要されるのって、かなりストレスです。

例えば、報告書の作成について。

僕はもともとタイピングが早かったので、手書きよりパソコン派でした。
しかし上司からは、『この報告書は、みんな手書きで書いてるからお前もそうしろ』と言われたことがあります。意味不明です。

2倍以上かかる仕事を、不本意にやらされて消耗しつつ、そのあとは何故か全員でランニング、、、。とかでして、控えめに言って『ここは刑務所かよ』と感じてました。

人に合わせるのが苦ではない人もいると思いますが、自分のペースを大切にしたい人にとっては、かなり厳しい職場だと思います。

 

✅消防士として、上手くやっている人の特徴

消防士として、上手くやっている人の特徴

次の話題に移る前に、ここまでの内容をおさらいしておきます。

消防士に向かない人の特徴は、下記の5つ。


  • 手先が不器用
  • 方向音痴
  • 潔癖症or神経質
  • もっと稼ぎたいor価値ある仕事がしたい
  • 自分のペースで仕事がしたい

 

上記です。これらに当てはまる人は、かなりの確率で消防署に出勤するのが嫌になります。

とはいえ、ハンデを抱えつつも、上手にやっている消防士もいるのは事実です。

結論、消防士になるなら、上手くやっている人の真似をすればOK。

多少手先が不器用でも、方向音痴でも、上司との関係を良好に、楽しく仕事をすることは可能です。

 

☑結論:さりげない「アピール」ができればOKです

かなり説明するのが難しい話でして、、、。ざっくりと具体例を交えつつ、解説します。

例えば、方向音痴な人が、上手くやるために必要な「アピール」とは何かというと、下記です。

〇→『ぼく方向音痴なんで、明日も自家用車で走ってこようと思うんですけど、先輩としては1番難しい地区ってどのあたりですかね?』
×→何も言わないで努力する

こんな感じ。

上司の心をつかむコツとしては、「苦手なことがあるけど、なんとか乗り越えようとしている姿」でして、見えない努力より見える努力をするべき。

もう1つ例を見せますね。

ロープ結索が覚えられない人がやるべきアピールは下記です。

〇→出動終わりや、訓練終わりなど、他の人が「一息入れるタイミング」で、練習に行く
×→上司に『結索したいんで、付き合ってください』とお願いする

上記です。

ポイントは、直接的に指導を受けに行かない、という点。

それだと、ただ怒られるだけ、餌食にされるだけなので、消耗します。

それよりも、『え?今?休む時は休めよ!』と上司に言わせて、『あ、確かにそうですね。自分、結索が苦手なのであと5分だけやったら、コーヒー休憩付き合ってください』とでも返しましょう。

 

✓消防士に必要なのは、能力より「バランス」です

つまり、下記です。


  • 能力は高くても、上司に嫌われると無理ゲー
  • 能力が無くても、上司にかわいがられれば勝ち

 

上記です。

公務員の年功序列は、こういう「ゲーム」なので。


  • 対人関係のバランス
  • 努力と、休息のバランス
  • アピールと、サボりのバランス

 

このあたりが上手なら、ぶっちゃけ他に努力なしでも消防士はやっていけますね。

 

✅消防士が向いていない人は、民間企業で生きればOKです

消防士が向いていない人は、民間企業で生きればOKです

消防士に限らず、公務員ってめちゃくちゃ「クセのある」職場です。

特に消防士は、向き不向きがハッキリしているので、肌に合わない場合にはとことん追い込まれる可能性が高いかと。

とはいえ、こういう人は民間企業だと、あっさり馴染めて、成果も上がると思います。

僕の例でいうと、あれだけ消防士時代に地獄を見てきたのに、民間ではノンストレスで仕事ができています。
方向音痴でも、手先が不器用でも仕事ができ、新しいアイデアを提案すると上司からは喜ばれます。
ミスしても、笑って許してくれることがほとんどです。

正直、転職先に恵まれただけかもですが、、、。

向いていないのに消防士をして、精神をすり減らすくらいなら、民間へ行くほうが良いと思います。

僕もそうだったのですが、消防士に固執していると、視野がめちゃくちゃ狭いです。

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世の中には、めちゃくちゃたくさんの仕事があるし、どれも消防士に負けないくらい、やりがいに満ちた仕事ですので。

 

☑公務員じゃなきゃダメ、なんてのは時代遅れです

最後に。

僕は、消防士が向いていなかったのですが、辞めて後悔はゼロです。

「消防士に向いてない人」というのは、決してデメリットではなく、メリットだと僕は考えています。

消防士が合わない=民間企業がけっこう合う

上記でして、収入的にも、人間関係的にも民間で働くほうがお得ですよ。

ここについて、詳しくは≫消防士を辞めても後悔しないための手順とは【3つある/行動しよう】 の記事でお話ししています。

 

✓消防士は、必要な仕事ではあります

火災や救急現場で人命を助けるというのは、お金以上に価値があることですよね。

誇りに思いつつ、毎日頑張っている消防士もいます。正直、頭が上がらないです。

とはいえ、ものごとには向き不向きがあります。

適性がある人が消防士をやればいいので、消防士に向いていないのに、無理して頑張る必要はないかもですよ。

この記事で、少しでも気が楽になったり、決心がついた人がいることを祈ります。

 

それでは、今回はこれで終わります。

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