消防士は日々勉強!「勉強が嫌いだから消防士になる」は間違いです!

Firefighter

消防士と言えば、体育会系の仕事だというイメージがありますよね。

確かに、過酷な現場で人命救助に当たるためには、強靭な体力と筋力が必要になります。

そんな消防士を目指す人の中には、

「勉強が嫌いだから消防士になりたい」

という人が一定数います。

もちろん、消防士を目指すことは素晴らしいことですが・・・

勉強が嫌い=消防士になれば勉強とはおさらば

という考え方でいると、きっと実際に働き始めてからのギャップに驚き、後悔してしまいます。

今回は、勉強が嫌いなあなたへ。

「勉強嫌いだから消防士を目指す」が間違っている理由をお話しします!

消防士は、毎日「勉強」です!

「火災があれば現場へ行って消火して、それ以外は訓練と筋トレ、仮眠・・・」

「一応、事務仕事も少しあるらしい。」

大体の人の消防士の仕事へのイメージはこんな感じでしょうか?

一見、重要なのは体力で、勉強とはかけ離れた世界のように感じます。

しかし、実際は全く違います。

消防士として働くということは、退職するまで勉強し続けるということです。

他の仕事と同じか、むしろそれ以上に覚えることや身に付ける知識の量は膨大です。

「勉強が嫌いだから、身体を動かして給料を貰える消防士を目指そう!」

という人は、消防士になってから苦労することになるかもしれません。

参考記事:消防士の仕事内容を一挙に紹介!

現場で活躍するためには「勉強」が必須!

あなたが、消火隊・救急隊・救助隊のどの部隊に所属することになったとしても、

がむしゃらに体力に任せていれば何とかなる現場は一つもありません。

現場で人命を助け、災害を食い止めることのできる消防士になるためには、

その方法を常に”勉強”しなくてはなりません。

火を消す、という1つの任務を達成するために、必要な勉強はどのくらいだと思いますか?

それはずばり、無限∞(=終わりがない)です。

同じ現場は1つとして存在しないからです。

何が燃えているか、火災の大きさと進行具合、風向きや気温、ポンプ車の性能、水利状況、要救助者の数や居場所、放水の角度や流量、サイズアップ、体温など・・・

消防士として覚えておくべき事なんて、挙げだしたらキリがないんです。

なので、火を消すことに関しての全ての知識を習得しているような、マスター消防士はこの世に1人としていません。

志の高い消防士は皆、そんなゴールの見えない勉強を毎日積み重ねているんです。

あなたには、そんな消防士たちと一緒に、毎日毎日勉強をしていける自信はありますか?

訓練は「スポーツ」ではなく「勉強」だ!

訓練は、体力任せでこなすものではありません!

消防士になると、仕事中にかかせないのが訓練です。

筋トレやランニングとは違い、実際の災害を想定してチームで行うものを指します。

(例)建物火災で、1階が延焼中。2階にいる要救助者(人形)をはしごを使い救助しろ

(例)訓練塔の5階から地上へ降り、そこにいる要救助者をロープで引き上げて救出しろ

などといった具合です。

消防士の訓練は、ただの体力自慢が、何の準備も勉強も無しに参加してどうにかなるものではありません。

訓練をするためには、その訓練で使用する知識や技術を事前に身に付けておかなくてはならないからです。

(例)三連梯子の安全な使い方は?最大長さは?どのくらいの角度で立てかける?どうやって要救助者を2階から降ろす?

(例)使用するロープの強度は?降下の仕方は?必要な資器材は?それらの使い方は?

これらは、先輩に1から全部教えてもらえるとは限りません。

自分で必要だと思われる知識について勉強をしておくことが求められます。

それを使って訓練をして、ここはこうしたほうが早い、このやり方のほうが安全だ、などと反省をして、次回の訓練につなげる。

これが、消防士の訓練です。

なんとなく勤務して、なんとなく訓練に参加して、覚えた気になっているだけでは、現場で全く使えません。

勉強の習慣がない消防士は、これが全くできず、常に訓練では怒られてばかり・・・

テキストを読んだり、知らないことをすぐ調べたりするクセを早くから身に付けておくべきですね。

デスクワークができない消防士は邪魔者扱い!?

消防士は、消防士である以前に公務員です。

県庁や市役所と同じで、全ての仕事は文書によって成り立っています

報告書、起案書、予算書、計画書、顛末書、記録書・・・

いわゆるデスクワークは、全ての消防士に必ず課される仕事です。

机に座って、マニュアル通りに書類を作成することが苦手な消防士は一定数います。

長く座っているのが嫌で、すぐに席を立ってしまう人も多いです。

しかし、いくら素晴らしい訓練をしても、素晴らしい現場活動をしても、

その詳細を文書にして、上司に提出するまでが1つの仕事です。

訓練や筋トレばかりして、事務仕事やデスクワークは丸っきり人任せ・・・

これでは、いくら優秀な隊員だとしても消防士としては不合格です。

常に新しい情報をキャッチしないと置いて行かれるぞ!

最初に言った通り、消防士は退職するまで勉強です。

なぜなら、身に付けた知識が、数年後には新しいものにアップデートされるから。

最先端の消火技術や新しい救急処置、新しい救助システムなど、現場活動をより良くするための研究が今もなお世界中で行われています。

それらの情報をキャッチしていくために、常にアンテナを張っていなければなりません。

昔ながらのやり方を大切にするあまり、繰り返し勉強することを怠る消防士は、

いつからか他の隊員がやっていることについていけなくなります。

国語や算数などのように、一度勉強したらその後ずっと使える知識は、消防の世界ではあまり存在しません。

そんな知識が無限に存在し、勉強しても勉強しても全く終わりが見えないのが、消防士の仕事なんです。

それこそが、消防士の最大のやりがいであり、誇れるところだと私は思っています。

まとめ:「勉強熱心」な消防士は必ず良い隊員になる!!

いかがでしたか?

もちろん、消防士は体力・筋力も必要な仕事です。

でも、それ以上に勉強をコツコツとしていけることが大事

消防士を目指し、消防士として活躍したいなら、

是非とも勉強することを習慣づけておいてください。

消防士の採用試験に必ず筆記試験があるのは、勉強をする習慣と最低限の頭脳がある人間を採用するためです。

参考記事:消防士採用試験対策について~筆記試験が最も重要な理由~

分からないことや知らないことを、そのままにしておくか、その都度勉強して身に付けるか。

24時間の勤務中には気づかなくても、1年、2年と経つにつれてその差はどんどん開いていきます。

火災・救急・救助の知識を全て完璧に知っているマスター消防士はこの世にいません。

どんなに優秀な隊長でも、分からないこと・知らないことはあります。

でも、もし偶然にでもあなたがそれをどこかで勉強していたら?

勉強熱心なあなたのおかげで、救える命が1人増えることになりますね。