【断言】消防学校は厳しいです【具体例3つ/それなりの覚悟がいる】
「消防学校って、厳しいのかな?不安です。実際に消防学校を卒業した消防士の方に、話を聞いてみたいな。」
こういった悩みにお応えしていきます。
✅この記事の内容
- 【断言】消防学校は、厳しいです
- 消防学校が厳しいのは、仕方がないことです【変えられない】
- 消防学校は厳しいけど、良い人生経験になります【他では味わえない】
この記事を書いている僕は、元消防士。
恐らく皆さんがまだ中学生や高校生の頃、消防学校を卒業しました。
現在、残念ながら消防士を辞めてしまったのですが、だからこそ、本音で消防士に関するブログが書けるので、参考になるかと思います。
✅この記事で皆さんにお届けするゴールは下記のとおり。
- 消防学校のどのあたりが厳しいか分かる
- 消防学校が厳しいのは、仕方のないことだと分かる
- 消防学校は厳しいけど、良い人生経験になることが分かる
結論、消防学校はめちゃくちゃ厳しいです。
正直、今までの学生生活は「ぬるま湯」で、消防学校に行くと「100℃の熱湯」ですね。
とはいえ、80年以上ある人生の中の半年間だけなので、「良い人生経験」だと思って過ごせば、実りあるものになりますよ。
消防学校を乗り切れれば、世の中の大体のことは楽勝ですので。
この記事は「消防学校の厳しさを、前向きに教える記事」とします。
- 新人消防士
- 消防士を目指す人
上記の人たちへ向けて書きました。
消防学校のリアルが知れるので、かなり参考になるかと。
気軽に読んでみて下さいませ。
✅【断言】消防学校は、厳しいです

嘘をついても仕方ないので、正直に言いますね。
消防学校は、もう2度と行きたくない
上記が僕の素直な気持ちですね(笑)。
半年間、マジで地獄でした。
具体的には、下記です。
- 教官に、理不尽に怒られ「人間以下の扱い」をされる
- 自分は悪くなくても、周りがミスすると自分も怒られる
- 慣れない集団生活で消耗
- 体力的にムリゲー
上記のような感じ。
一応、消防士になるのは僕の幼いころからの夢だったので、消防学校が厳しいことは分かっていました。
体力トレーニングもしたし、怒られることも覚悟の上だったのですが、、、。甘かったですね。圧倒的に地獄でした。
消防学校の厳しさについて、少し深掘りしますね。
☑理不尽に怒られるのが当たり前の世界です【謎】
今思えば、「謎」ですが、、、。
- 消防学校は、教官に理不尽に怒られる世界
- ほんの少しのミスで、この世の終わりくらい怒られる世界
とにかく上記でした。
例えば、講義中、いきなり名前を呼ばれて『お前、寝てただろ。授業終わるまで立ってろ』と言われたことがあります。
断言しますが、僕は寝てません(笑)
寝てたかどうか、ではなく、たまたま教官の目に留まったから犠牲者になったのだと。
こんな感じで、教官の気分次第で、いくらでも説教ができるのが消防学校です。
控えめに言ってもここは「運ゲー」でして、1回も怒られずに卒業、なんてのは無理です。諦めたほうが良いです。
僕たち生徒側は、目立たず、祈りながら講義や訓練に参加するしかありませんでしたね。
とはいえ、「怒られたくない」という気持ちが前面に出ると、せっかくの訓練も覚えられないし、講義内容よりも教官の顔色を気にして集中できないので、はっきり言って良いことはないです。
☑集団生活と連帯責任で、ストレスです【異世界】
消防学校は、規律を守らないとボコボコにされます。刑務所なので(笑)
そして、その全てが「連帯責任制」です。
なので、あなたがどれだけ頑張っても、結局は怒られます。
例えば、寮生活。大体は6~8人部屋だと思います。単純に考えて、怒られるリスクは通常の「8倍」です。8人部屋のうち1人が何かミスをすれば、8人全員が怒られ、罰を与えられます。
訓練でも同じでして、ペアを組んだ人や、3~4人の隊を組んだ仲間のうち、1人でもミスが出れば全員怒られます。
言葉を選ばずに言えば「運悪く、ヘボい奴と一緒になると、オワコン」ということです。
とはいえ、消防署に戻ってからも「ヘボい上司」はたくさんいます。
怒られるのが嫌なら、自分だけでなく、「自分より遅れている人」を助けつつ過ごすしかないです。
かなり消耗しますが、これができれば、消防署での生活は余裕かもですので、頑張ってほしいです。
☑アスリートでも、多分消防学校の訓練はつらい話
そもそも、消防の訓練とスポーツは全くの別物です。
- トータル15kgの装備を身に付け、灼熱地獄
- ランニング、懸垂、ロープ登はん、重量物持ち上げなど、タイプがバラバラ
上記でして、いくら部活や筋トレで身体を作っていても、消防学校の訓練は慣れないうちはきついはずです。
例えば、陸上部でものすごいスタミナがある長距離選手だった場合。
走り込み系の訓練は得意だと思いますが、バディを組んで人を背負いながら走ったり、あるいはロープを登るトレーニングはしてないと思います。結局、苦手なジャンルが必ずあります。
結論、消防学校が余裕なのはごくごく一部の精鋭でして、
暑さにものすごく強い体質の、10種競技アスリート
上記だけじゃないですかね(笑)
もちろん、現場は過酷なので、それに必要な体力を身に付けるために消防学校はあります。
つらいのはあなた1人だけじゃないですし、月日が流れれば慣れて、少しは楽になりますよ。
✅消防学校が厳しいのは、仕方がないことです【変えられない】

ここからは、消防士を辞めた今だからこそ言える「本音」を書いていきます。
正直に言って、消防学校は下記ですね。
- 時代遅れの教育しかできない施設
- 未だにパワハラが許容される世界
- 新人たちのやる気と向上心を削ぐ環境
上記です。
消防士としての能力や体力を身に付けさせることが目的なら、もっといいやり方があるはずです。
しかし、現状は訓練もトレーニングも寮生活も全てガチガチにルールで縛り、少しでもできないとひたすら怒り、 草むしりといった「要らない罰」を与えるなど、「教育施設」としてはかなり遅れています。
☑昔ながらの「体育会系」は、もうオワコンです
消防士=体育会系という時代は、もう終わっていますね。
例えば、これから消防士になりたい人の中には、下記のような人も増えているはず。
- 消防士なら、身体を動かしつつお金が貰える
- 消防士なら、休みが多いので私生活が充実させられる
- 消防士なら、給料が多いしリストラもない
上記です。
「消防士として人命救助したい」という熱い思いだけでなく、消防士を「あくまでお金のための仕事」だと考える、冷静な目線も増えているわけですね。
結論、そのような若者に「パワハラまがいの指導」をするとどうなるかというと、、、。
- 嫌になって辞める
- 別の職場へ行く
上記ですね。決して悪いことではなく、「嫌だからやめる」というのはもう当たり前の時代なので。
昔は、「一度就いた仕事は、辞めない」という空気感があったので、体育会系でも良かったかもしれませんが、今の若者は、そんな「見せかけの精神論」で努力できるほど、バカじゃないですよね。
☑厳しくしないと、消防学校は成り立たない
なぜ、いつまでも消防学校は「ひたすら厳しい」のか?
それは、消防士が公務員だからです。
≫【断言】消防士はストレスの多い仕事です【原因は3つ/対処法もある】でも少し触れていますが、下記です。
- 新しいことを嫌う
- 一度決めたルールは、変えられない
- 「消防学校=厳しいもの」という固定観念を捨てられない
公務員は、上記のような組織なので。
✓消防学校も必死です【責任重大だから】
本質は下記です。
消防学校は、厳しくするしかない
上記です。これは覚えておいたほうが良いですよ。
もっと具体的に言うと、「消防学校」では、生徒を自由にすると必ず何か問題が起こります。
- 集団生活で、いじめや無視といった不和が生じる
- 卒業後、戻ってきた生徒が消防署で不真面目な態度を取る
- 消防学校の学生が、休日に悪さをする
こういった問題です。
そして、これらの問題が起きると、その責任はすべて消防学校に向けられます。
- 消防学校の教育はどうなっているんだ
- 消防学校でしっかり指導しないからこうなったんだ
上記のような感じで、常に責められる危険性が、消防学校にもあるわけですね。
そのため、問題が起こらないようにするために「厳しくするしかない」わけです。
いつも厳しい教官も、本音は『もっと、新人のやる気を引き出せる指導がしたい』と願っているかもです。
悪いのは教官ではなくて、公務員という組織ですので。
☑そのうち、パワハラで時代が変わりそうな話
公務員という組織が原因で、消防学校は未だに古い体質のまま、ということは分かったと思います。
とはいえ、改革できる可能性はゼロじゃないです。
公務員が、方針を大きく変えるたった1つの「きっかけ」があります。
人が病んだり、自殺したり、訴えたりすること
上記です。
めちゃくちゃ悲しいですが、、、。これくらいの「大事」にならない限り、体質は変わらないですね。
結論、そのうち消防学校はパワハラ問題が原因で変わり始めると思います。
✅消防学校は厳しいけど、良い人生経験になります【他では味わえない】

ここまでをまとめますね。
- 消防学校は、やっぱり厳しいところです
- 消防学校が厳しいのは、仕方がないことです
スミマセン、この記事で言いたかったのは、極論この2つだけですね(笑)
そして、最後にもう1つだけあり、下記です。
消防学校での経験は、けっこう人生に活かせる
上記です。
僕の例でいうと、消防士をどうしても辞めたくて、でも年収を落とさないために、圧倒的に努力しました。
消防学校で厳しい半年間を過ごしてきたので、多少の努力はなんなくできます。
ようは、「あの時のツラさに比べれば、こんなのは全然余裕」と思えるのが唯一の僕の強みでして、そのメンタルの強さがあったおかげで転職できたと思っています。
こんな感じで、人生には「努力しないと越えられない壁」が確実にきます。
消防学校で厳しい生活に耐えたことを思い出せば、意外とその壁が低かったりするかもですよ。
☑社会の理不尽さを学ぶには、絶好の場所です
消防学校も理不尽ですが、社会はもっと理不尽ですよ。
- お金がないと生きていけない
- 嫌な仕事でも、続けなきゃいけない
- 転職とか、ニートとかは、悪という風潮
日本は資本主義なので、お金を稼がないと社会から見放されます。理不尽ですね。
消防学校は、1円もお金にはなりませんが、理不尽さに慣れるという意味では効果があります。
社会勉強をしつつ、給料が貰える施設
消防学校は上記なので、オイシイですよ。
✓すべては気持ち次第です【本を1冊紹介する】
消防学校が厳しいのは、変わらない事実なのですが、それもあなたの気持ち次第ですよ。
上記の本はかなり有名ですが、消防士にこそ読んでほしい本だと思っています。
- 教官に怒られても、OK
- 消防学校のことなんて気にしなくて、OK
- 自分が公務員であることなんて気にしなくて、OK
上記のような思考があると、マジで消防士人生はラクです。
思いつめる前に、1冊の本でマインドを整えてほしいです。
そして、「嫌われる勇気」を持って、半年間頑張ってください。
今回は以上です。
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